2008/12/16
隔週刊クール・ジャズ・コレクションNo.22 ジム・ホール Jim Hall 発売
購入ー。


横。薄いっ!

中はこんなん。左端に見えてるのが同梱CD。


所感
なんとまぁ1000円以上しながら全13ページ。うち、ジム・ホールの記事は1~10ページで、11~13ページはジムとは関係ないジャズの歴史解説でございます。なんというカラー同人誌・・・!ほとんど同梱のCD代金ですわ(笑)。しかも曲は全部持ってるし・・・。初心者は興味があれば、マニアの方は情報の補完に手にしてみてはどうでしょうか。
主な内容はジム・ホールの経歴紹介と、主なアルバムの解説。音楽的な解説はいっさいございませーん。ま、ジャズ初心者向けってことでいいんじゃないかと。同梱CDに収録した5曲はいずれも現在でも比較的入手しやすいアルバムから選曲しています。ここで1曲くらいマニア垂涎の入手困難な音源とかいれといてくれたらそりゃもーバカ売れ必至だったかと思いますが、まぁいいです。
ジム・ホールの経歴や逸話紹介ではわたくしも知らないことがいくつかあり、新たな発見もありました。それらは既出の書籍などからの引用ですので知ってる方は知ってるかも。面白かったのが、1956年ごろ(?)にジミー・ジュフリー(ts)とボブ・ブルックマイヤー(tb)とジム・ホール(g)がビル・クロウ(b)のアパートで雑談している中で各自が面白い話を披露するということになり、ビルの話が面白すぎて、ジムが笑い転げて左肩が脱臼した、というエピソード。(「さよならバードランド」ビル・クロウ著、村上春樹訳・新潮社からの引用)・・・そんなアホな!しかも、すぐに病院にいったが完治するはずも無く、翌日レコーディングしたそうな。素敵すぎる・・・。
あと、本書について気になる点に突っ込みをしてみる。まずは経歴の記述について。
(22-01ページ)BIOGRAPHY 1955年クリーブランド音楽院卒業後・・・
クリーブランド音楽院について、ジムは学士号を取得しているが、学院は辞めてしまって卒業はしていない、といくつかの書籍やライナーノーツで確認している。本当はどうなんでしょ。
次に、ソニー・ロリンズの「The Bridge(橋)」(1962年)へのジム・ホール参加について。
(22-05ページ)(ソニー・)ロリンズが、自身の2回目の復帰に当たって構想した新しいコンボにジムは熱望され、・・・
とあるが、別の書籍「ディスク・ガイド・シリーズ#036 ジャズ・ギター」(シンコーミュージック・エンタテイメント)では次のように解説していた。
(ソニー・ロリンズの「The Bridge」について)ハンガリー出身のギタリスト、アッティラ・ゾラーに声がかけられたが、スケジュールがあわず、ジムが紹介された
ま、このへんは大雑把に紹介してる入門者向けの書籍なので、重箱の隅な話ですが。せっかく買ったし、とりあえずCD聴いてみるかね・・・
詳細
- 書籍名
- 隔週刊クール・ジャズ・コレクションNo.22 ジム・ホール Jim Hall
- 発行所
- 株式会社ディアゴスティーニ・ジャパン http://www.deagostini.co.jp/
- 発売日
- 2008/12/16
- 定期刊行物コード
- 491021622019101133
- 定価
- 1,190円(本体1,133円)
同梱CDの収録曲
- ビートでジャンプ Up,Up and Away
- アイ・ヒア・ア・ラプソディ I Hear aRhapsody
- 心の中まで I've Got You under My Skin
- マイ・アンド・オンリー・ラブ My and Only Love
- アローン・トゥゲザー Alone Together
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