2008/12/06
Sonny Rollins : Ralph Gleason’s Jazz Casual Sonny Rollins [VHS]

オススメ度
★★★★★
所感
すばらしい。ソニー・ロリンズとジム・ホールが共演している貴重な映像。収録曲は3曲と少なく、映像は白黒でかなり痛み、音もノイズが乗り気味ですが、そんなことはどうでもいいくらいの名曲・名演奏を堪能できます。VHSビデオなので現在は大変入手しにくい1本ですが、ぜひとも見ておきたい映像です。同番組のアート・ファーマー編「Ralph Gleason's Jazz Casual Art Farmer Quartet()」でもジム・ホールは出演しており、そちらでははわりと控えめですが、これは番組のタイトルである「Featuring JIM HALL」(映像冒頭に表示)の名のとおりSONNYと同等以上に目立ち、重要な役を担っているのがわかります。そうでありながらも、ジムは出るところはでて、おさえるべきところはおさえるという、自己主張と周囲との調和を両立させているプレイスタイルがよくわかります。1960年代はあちこちのバンドでジムがゲストギタリストとして参加していますが、なぜそんなにも引き合いがあったのか、この映像を見て少しわかった気がします。
曲について。SONNY ROLLINSの代表作のひとつ「The Bridge」の非常にアツいプレイに驚嘆。アルバム同様に、ジムの激しくもけして感情だけにとらわれない理知的なプレイが冴え渡ります。この様子はビデオ「A Life in Progress(1998年)」にも少し収録されています。バラードの「God Bress The Child」では、ジムのギターの音色が、まるでピアノでも鳴っているかのような透明さときらびやかさがあり、それでいながら深遠な暖かさも持ち合わせているところが非常に感動します。正直、じわっと涙ぐみました(恥 このプレイには、頭で考えるよりも先に胸がきゅーっとしめつけられるように体が反応しました。注文してから届くまで1ヶ月待ちましたが(笑)非常にすばらしい内容の1本です。
蛇足ですが収録日(放送日)についてビデオのパッケージでは1966年6月6日と表示していますが、これらの曲が収録されているアルバム「The Bridge」が1962年収録であることと、ビデオ発売元のウェブサイトに本製品について1962年と紹介していることから、正しくは1962年の収録と思われます。
外部リンク: Ralph Gleason's Jazz Casual Web Site このビデオの発売元
詳細
- メディア
- VHS VIDEO
- アルバムタイトル(原題)
- Sonny Rollins : Ralph Gleason's Jazz Casual Sonny Rollins
- 名義
- Sonny Rollins
- アルバムタイトル(邦題)
- N/A
- アーティスト表記(日本語表記)
- N/A
- 収録年
- 1966/6/6(1962?)
- 発売元,レーベル
- RHINO HOME VIDEO
- 所有
- 輸入ビデオ
- 発売日
- 1999
- 規格品番
- R3 2587
- UPC
- 081227258733
- 定価
- -
曲目
- The Bridge
- 作曲
- Sonny Rollins
- God Bless The Child
- 作曲
- Arthur Herzog,Billy Holiday
- If I Ever Would Leave You
- 作曲
- Jay Lerner,Frederick Loewe
演奏者
- Sonny Rollins
- Tenorsaxsophone
- Jim Hall
- Guitar
- Bob Cranshaw
- Bass
- Ben Riley
- Drums