2012/09/15
Herbie Hancock : Blow-Up (1966年)[CD]

オススメ度
★★★☆☆
所感
1966年制作の映画「欲望」(Blow-Up)のサウンドトラック。イタリア人の映画監督ミケランジェロ・アントニオーニによるロンドンを舞台にした、1960年代の若者に焦点をあてた映画。とはいうものの、その映画は見たことない。youtubeで一部を見たが、超シュール、難解で意味不明な感じの映画だね!
映画のBGMは主にジャズ・ピアニストのハービ・ハンコックによるもの。監督がジャズが好きだったそうで、ハービー・ハンコックに映画音楽の制作を依頼した模様。ハービーは映画の舞台となるロンドンに渡りで楽曲制作、録音を行ったが、イギリスのミュージシャンの演奏には満足できなかったため、ニューヨークに戻って、ニューヨークのミュージシャンとともに制作しなおしたとのこと。
そこで声がかかったのが我らがジム・ホールおじさま!ロン・カーター!フィル・ウッズ!などなど一流ジャズメン。しかしながらサントラってことで、ファンク、ブルース、果ては伝説的なブリティッシュロックバンド、ヤードバーズ(しかもジェフ・ベックとジミー・ペイジが両方いるとき)のロックもあったりしてちょいと混沌としたサントラ。
曲ごとの演奏者リストがなく、ジム・ホールがどの曲で演奏しているかは耳で判断するしかない状態。おそらく#8.Jane's Theme、#9.The Thief、#10.The Kiss、#13.The Bedで演奏。#8はギター、ベース、オルガン、ドラムによるバラード。ギターがメインのメロディで、ジムおじさまの素敵な甘い音色を堪能できる。#9.Thiefも同じ楽器構成によるファンクナンバー。ジムおじさんがあんまりやらないタイプの曲だけど、ギターの音色的にそうかなぁ?と。ギターはバッキング。#10.The Kissも同様の楽器構成に、アルトサックスが加わる。前半はギター主メロ、後半はアルトサックスに主メロ交代。交代後もジムのバッキングがしっかり入ってよい。#13.The Bedはオルガンに変わり、ピアノ、ギター、ベース、ドラムの楽器構成。ピアノが主メロで、これまたえろえろしいバラード。
アルバムとしてはジムおじさまの出番は少ないものの、楽曲とギターのトーンがいいなってことで星3つ。
詳細
- アルバムタイトル(邦題/原題)
- 「欲望」オリジナル・サウンドトラック / Blow-Up
- アルバム名義(邦名/英名)
- ハービー・ハンコック / Herbie Hancock
- 収録年
- late 1966,New York City
- オリジナルLP発売元,レーベル
- MGM Records E4447 ST, MGM Records – E/SE-4447 ST
- CD発売元,レーベル
- 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
- 所有盤
- 国内CD
- CD発売日
- 2010/6/2
- 規格品番
- SICP 2704
- JAN
- 4547366053920
- 定価
- 1,890円
曲目
- Main Title (Blow-Up)
- 作曲
- Herbie Hancock
- Verushka (Part 1)
- 作曲
- Herbie Hancock
- Verushka (Part 2)
- 作曲
- Herbie Hancock
- Butchie's Tune
- 作曲
- Steve Boone (performed by Unnamed studio musisians)
- Did you ever have to make up your mind?
- 作曲
- John Sebastian (performed by Unnamed studio musisians)
- Bring Down The Birds (Outtake)
- 作曲
- Herbie Hancock
- The Naked Camera
- 作曲
- Herbie Hancock
- Jane's Theme
- 作曲
- Herbie Hancock
- The Thief
- 作曲
- Herbie Hancock
- The Kiss
- 作曲
- Herbie Hancock
- Curiosity
- 作曲
- Herbie Hancock
- Thomas studies photos
- 作曲
- Herbie Hancock
- The Bed
- 作曲
- Herbie Hancock
- Stroll On
- 作曲
- Jim McCarty/Chris Dreja/Jeff Beck/Keith Relf/Jimmy Page(performed by The Yardbirds)
- End Title (Blow-Up)
- 作曲
- Herbie Hancock
- Am I glad to see you (Outtake)
- 作曲
- Keith West (performed by Tomorrow)
- Blow-Up (Outtake)
- 作曲
- Keith West (performed by Tomorrow)
演奏者
- Herbie Hancock
- piano.arranger & Conductor
- Freddie Hubbard
- trumpet
- Joe Newman
- trumpet
- Phil Woods
- alto sax
- Joe Henderson
- tenor sax
- Paul Griffin
- organ
- Jim Hall
- guitar (#8,#9,#10,#13)
- Ron Carter
- bass
- Jack DeJohnette
- drums