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Smackwater Jack : Quincy Jones (1971年)[CD]

Smackwater Jack : Quincy Jones

オススメ度

★★★☆☆

所感

ク インシー・ジョーンズによるビッグバンド編成のアルバム。アルバムタイトルはキャロル・キングの歌「Smackwater Jack」からで、#1にもアレンジ・カバーが収録されている。全体的にはジャズというよりは、ちょいとファンク、ソウルの風味が入ってるようなインストと歌を収録したアルバム。ジム・ホールは3曲で参加している。ジムの演奏はソロが中心で、あまりバッキングとかは無い。

かの有名な#4のマーヴィン・ゲイのWhat's Goin' Onでジム・ホールのギターソロがあるのがびっくり。聴き出したところ、最初は原曲通りソウルなアレンジなのですが、後半で4ビートでマイナーキーのスイングジャズに切り替わり、そこでズバッとジム・ホールのソロギターが始まるのです。このアレンジと、ジム・ホールおじさまのギターソロが実にカッコよい。素晴らしい。やばい。1分半くらい演奏しており、けっこう長い尺で演奏しているのでジムファン的にはうれしい。

#6.はBrown Balladはその名の通りちょいとジャズっぽいバラード。ジムのギターソロは少し。トゥーツ・シールマンスのハーモニカがメイン。

#8.Guitar Blues Odyssey: From Roots To Fruitsは今でいうサンプリングのミックス曲みたいなもの。いろいろなタイプのジャズブルースのギター演奏を短い間隔で切り貼りしたような、モザイク的な曲。ジムは最初のほうでちょっとだけ4分刻みのストロークでのバッキングが素材的に利用されているだけ、という状態。

個人的には#2.Ironsideをきいてびっくり。昔のワイドショーとかのジングルでよくきいたあの曲って、これだったのかーっと知って今更知る。クインシー・ジョーンズってすげーんだなーと今頃ねぼけたことをぬかす若造でございました。
アルバムとしてはおもしろいです。でもジム・ホール度は少しってことで星3つ。

詳細

アルバムタイトル(英題)
Smackwater Jack
アルバム名義(英語表記)
Quincy Jones
収録年
N/A
オリジナルレコード レーベル
A&M Records (SP-3037)
所有盤
輸入CD
CD発売元
A&M Records
CD販売元
A&M Records
CD発売日
1997/12/2
規格品番
393 037-2
UPC
082839303729
定価
N/A

曲目

  1. Smackwater Jack
    作曲
    Carole King,Gerry Goffin
    Featured solo
    Quincy Jones:Vocal solo
  2. Cast Your Fate To The Wind
    作曲
    Carel Werber,Vince Guaraldi
    Featured solo
    Eric Gayle: Guitar,Bobby Scott:Piano,Marvin Stamm:Flugelhorn
  3. Ironside
    作曲
    Quincy Jones
    Featured solo
    Freddie Hubbard:Flugelhorn,Soprano Sax:Jerome Richardson, Hubert Laws
  4. What's Goin' On?
    作曲
    Al Cleveland,Marvin Gaye,Renaldo Benson
    Featured solo
    Freddie Hubbard:Flugelhorn,Soprano Sax:Jerome Richardson, Hubert Laws:Flute,Toots Thielemans:Guitar,Harmonica&Whistler,Jim Hall:Guitar,Milt Jackson:Vibes,Harry Lookofsky:Violin, Quincy Jones, Valerie Simpson:Vocal solos
  5. Theme From "The Anderson Tapes"
    作曲
    Quincy Jones
    Featured solo
    Edd Kalehoff:Moog Synthesizer,Bobby Scott:Piano,Milt Jackson:Vibes,Freddie Hubbard:Flugelhorn,Toots Thielemans:Harmonica
  6. Brown Ballad
    作曲
    Ray Brown
    Featured solo
    Toots Thielemans:Guitar,Harmonica,Bobby Scott:Piano,Jim Hall:Guitar
  7. Hikky Burr
    作曲
    Bill Cosby,Quincy Jones
    Featured solo
    Bill Cosby:Vocal,Toots Thielemans:Guitar &Whistler,Freddie Hubbard:Flugelhorn,Eric Gayle: Guitar,Hubert Laws:Flute
  8. Guitar Blues Odyssey: From Roots To Fruits
    作曲
    Eric Gayle:Guitar (1,4,7&9),Jim Hall,Guitar(2),Toots Thielemans:Guitar,Harmonica(3,5,&6),Joe Beck(8)

上記以外の演奏者 (たくさんいすぎて省略)

Ray Brown
string bass
Bob Cranshaw
string bass
Carol Kaye
Fender bass
Chuck Rainey
Fender bass
Arthur Adams
guiutar
Grady Tate
drums
Paul Humphries
drums
Larry Bunker
percussion
George Devens
percussion
Quincy Jones
produced

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Jim Hall : Commitment (1976年)[CD]

Jim Hall : Commitment

オススメ度

★★★☆☆

所感

ごちゃ混ぜ。変遷期か?めずらしくボーカルものがある。全体的になんというか70年代のクロスオーバーミュージックな音作りと演奏で古いというか懐かしさを感じるのはわたくしだけでしょうか。

と思ったら#1,#3,#8はアレンジャーであるドン・セベスキー(Don Sebesky)による編曲であり、彼の作りこんだ編曲がそうしたクロスオーバー、あるいはコンテンポラリーといわれる雰囲気を作っているのだと思う。特に#3「Lament for a Fallen Matador(哀愁のマタドール)」はバロック様式のクラシック曲「 アルビノーニのアダージョ」("Adagio in G Minor" by Tomaso Albinoni)をアレンジしており、ジャズというよりは普遍的な曲、BGM風に仕上がっている。ドン・セベスキーはジム・ホールの「アランフェス協奏曲(Concierto)」(1975年)でクラッシクギターとオーケストラの「アランフェス協奏曲」をジャズアレンジしたので有名だが、このアルバムではアランフェスよりもさらに進化というか趣味まるだしサウンドが3曲もはいってるのでそこが好みの別れどころだ。#1、#8はちょいジャズ寄りで普通にきける。

#2はジムとドン・トンプソンのピアノのデュオで小気味よい明るい曲。#4はギター2本のみでオーバーダビング。#5はスタンダードの歌で妻のジェーン・ホールがボーカルをしている。#6はジム・ホールとトミー・フラナガンのピアノのデュオによる非常にせつなく美しいジャズ・バラードであり、心に染み入るような旋律が印象深い。#7は盟友テリー・クラークのドラムとデュオでカリプソの楽しい曲。ギターはアコースティックギターで、アルバム「Live in Japan」のTwisterを彷彿とさせる2人の息のあったリズムが楽しい。

以上の通りいろいろな曲を楽しめるアルバムともいえるが、一貫性がないともいえるちょっと散漫とした印象のアルバムだ。しかしそれは既存のジャズの様式(主題-アドリブの繰り返し-主題)から脱却し、新しい音楽を模索している最中だったためとも推察できる。ジム・ホールにとってはその後の変化に必要な通過点のアルバムだったのではないだろうか。

詳細

アルバムタイトル(原題)
Commitment
アルバム名義
Jim Hall
アルバムタイトル(邦題)
哀愁のマタドール
アーティスト表記(日本語表記)
ジム・ホール
収録年
1976/6/21
発売元,レーベル
A&M RECORDS
所有盤
国内版CD
CD発売元
ポリドール株式会社
国内CD発売日
1992/12/2
規格品番
POCM-5026
JAN
4988005110664
定価
2,200円(税込)

曲目

  1. Walk Soft
    作曲
    Jim Hall
    備考
    CDのインナーに楽譜が掲載されている
  2. One Morning in May
    作曲
    Hoagy Carmichael,Mitchell Parish
    邦題
    5月のある朝
  3. Lament for a Fallen Matador
    作曲
    Tomaso Albinoni
    邦題
    哀愁のマタドール
  4. Down the Line
    作曲
    Jim Hall
  5. When I Fall in Love
    作曲
    Edward Heyman,Victor Young
    邦題
    恋に落ちたとき
  6. My One and Only Love
    作曲
    Guy Wood,Robert Mellin
  7. Bermuda Bye Bye
    作曲
    Jim Hall
  8. Indian Summer
    作曲
    Al Dubin,Victor Herbert
    備考
    CDのインナーに楽譜が掲載されている

演奏者

Jim Hall
guitar (on all tracks)
Tommy Flanagan
piano (on tracks 1,3,6,8)
Art Farmer
frugelhorn (on tracks 1,3,8)
Ron Carter
bass (on tracks 1,3,8)
Allan Ganley
drums (on tracks 1,3,8)
Don Thompson
piano (on tracks 2,3,8)
Terry Clarke
drums (on track 7)
Errol Benett
tambourine,triangle,wine chimes,cabasa,finger cymbals (on track 3)
Joan Labarbara
voice (on track 3)
Jane Hall
voice (on track 5)
Don Sebesky
arranger (on tracks 1,3,8)

Jim Hall : LIVE!(1975年)[CD]{ライブ録音}

LIVE! Jim Hall

オススメ度

★★★★★

所感

これを聴かずに何を聴く!ジム・ホール白熱のライブ。トリオの緊密なインタープレイを堪能できる。CDは96KHz,24bit対応。

関連:Live Vol.2-4(1975年)

詳細

メディア
CD
アルバムタイトル(原題)
LIVE!
アルバム名義
JIM HALL
アルバムタイトル(邦題)
N/A
アーティスト表記(日本語表記)
N/A
収録年
1975/6 at Bourbon Street,Tronto,Canada
発売元,レーベル
A&M Records,INC.
所有盤
輸入CD
CD発売元
Verve Music Group
CD販売元
Universal Music & Video Distribution Corp.,
CD発売日
2003
規格品番
440 065 428-2(A&M SP705)
UPC
044006542829
定価
-

曲目

  1. Angel Eyes
    作曲
    Matt Dennis,Earl Brent
  2. 'Round Midnight
    作曲
    Thelonius Monk,Charles"Cootie"Willians,Bernard D.Hanighen
  3. Scrapple From The Apple
    作曲
    Charlie Parker
  4. The Way You Look Tonight
    作曲
    Jerome Kern,Dorothy Fields
    備考
    ライナーノーツに楽譜がついてた
  5. I Hear A Rhapsody
    作曲
    George Fragos,Jack Baker,Duke Gasparre

演奏者および担当楽器

Jim Hall
Guitar
Don Tompson
Bass
Terry Clarke
Drums

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プロフィール

kawagu

Author:kawagu
おうちのダキスト Jazz Line

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